非正規雇用(ひせいきこよう)は、正規雇用(Regular employees)以外の有期雇用をいう。正規雇用者とは、雇用主に税および社会保障負担の義務があり、その雇用契約関係が労働法の対象となる従業員のことである。なお、日本でいう「非正規雇用」と欧米でいう「非典型雇用」(Atypical Employment , Nonstandard Employment)は後述のように自営業者を含めるかなど範囲に違いがあるため必ずしも一致しない。世界各国の非正規雇用問題において、不本意非正規率こそが問題であり、日本においては減少傾向にあるものの2020年時点で非正規雇用労働者の10.9%である。 フルタイムでの就業を希望するが、パートタイマーの雇用しか得られていない者は、不完全雇用(不完全就業)と呼ばれ、隠れた失業(hidden unemployment)のひとつとされる。豪州においてはパートタイマーの23%、EUにおいてはパートタイマーの17%が(2020年)不完全雇用であった。