ラテン文字(ラテンもじ)(羅: abecedarium Latinum、英: Latin alphabet、ラテンアルファベット)は、ラテン語などを表記するためのアルファベット(それぞれの文字は子音か母音を表す)である。ローマ文字、ローマ字(伊: alfabeto Romano、英: Roman alphabet)とも呼ばれる。元来ラテン語の文字で、古代ラテン人やローマ人が用いた。 基本的な表記法は、文字を右書きで横に並べることで単語を表記し、そのまま並べることで文章を構成する。単語間は分かち書きする。 今日、人類社会で最も解読者人口が多い文字である。 古来、西欧や中欧の諸言語で使われているが、近代以降はこれら以外にも使用言語が多い。ただし発音の文字への表記方法は各言語ごとに異なっており、同じ綴りでも言語によって違う発音をすることはラテン文字においては珍しくない。英語など、古い時代に表記法が定められた言語においては表記と発音の間の乖離も大きなものとなってきている。