エトルリア文字(エトルリアもじ)とは、古代イタリアのエトルリア語を表記するための文字である。紀元前7世紀から紀元前1世紀にかけて、13,000ほどのエトルリア文字で書かれた資料が残っており、これはイタリアにおいてラテン語につぐ量である。 通常は右から左に書かれたが、初期のものには左から右に書いたり、牛耕式に書いたものも見られる。後期にはラテン文字の影響によって左から右に書かれることもある。 当時の古代イタリア地域諸言語の表記体系は多くエトルリア文字から派生した。これらの文字を総称して古イタリア文字と言う。