列強(れっきょう、英: Great Powers / Major Powers)とは、世界規模の影響力を持つ複数の国を指す用語である。 列強は政治的・経済的・外交的・軍事的・文化的な力を持ち、しばしば他の国々の行動に影響を与える。国際関係の理論では列強の位置付けはその力を発揮できる能力・領土などの空間・国際的な地位などの面から特徴付けられる。 いくつかの国が広く列強と呼ばれているが、その明確な定義は存在せず、ウィーン会議やパリ講和会議などの国際会議や国際連合安全保障理事会などの国際組織によって公式に認められる。 列強の用語はナポレオン・ボナパルト後のヨーロッパで最も重要な諸国を表すために最初に使用された。以後国際的な勢力均衡は何回も入れ替わり、特に第一次世界大戦と第二次世界大戦により大幅に入れ変わった。 なお日本語では「列強」は通常、複数の大国または強国を指して使われており、個々の国は単に大国や強国などと呼ばれる。「列強」は第二次世界大戦までの世界情勢を表す際により使われる傾向があり、第二次世界大戦後の世界情勢については「主要国」などの用語が用いられる傾向がある。