松型駆逐艦(まつがたくちくかん)は、日本海軍の一等駆逐艦。丁型駆逐艦とも呼ばれる。日本海軍の公的な名称ではないが、竹級駆逐艦(丁型駆逐艦)とする文献(戦史叢書等)もある。昭和天皇への説明でも用いられた。 松型は、太平洋戦争中の1943年(昭和18年)から建造した戦時量産型駆逐艦である。神風型駆逐艦(初代)と並ぶ日本海軍最多の建造数(32隻)と最短の建造日数(約5ヶ月)を記録。そして最後に量産化された駆逐艦でもある。 なお、橘以降の艦は橘型/改松型/松型改/改丁型/丁型改などとして区別されるが、艦艇類別等級表では松型と橘型を区別しておらず、艦型名は全隻松型駆逐艦としている。ここでは艦艇類別等級表に基づく松型駆逐艦全般を取り扱う。