宮内省(くないしょう)は、古代と近代の日本に存在した皇室事務を司る官庁。古代の宮内省は律令制下の官制における八省の一つであり、宮内卿以下が宮廷庶務を担った。近代の宮内省は1869年(明治2年)に古代の宮内省に倣って太政官制のもとで発足した組織で、当初の長官は宮内卿だったが、1885年以降の内閣制度下においては宮中と行政各官庁は区別され、宮内省を所管する宮内大臣は内閣の閣員とはされず独立していた。GHQ占領下の1946年(昭和21年)に縮小再編され、1947年(昭和22年)に宮内府、1949年(昭和24年)に現在の宮内庁となった。