根津 政直(ねづ まさなお)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。信濃国滋野三氏の一つである国衆・根津氏(禰津氏)の当主。また、江戸幕府をはじめ、現代まで伝わる日本最大の鷹匠流派「根津・諏訪流鷹術」中興の祖。 実母貞繁尼は真田信之の乳母、妻は武田信虎の娘。また、妹に武田信玄側室となった禰津御寮人がいる。次男が根津甚八という伝説もある。 実名は『信州滋野氏三系図』『断家譜』『加沢記』では「信直」、米山一政旧蔵『系図写』常安寺所蔵『禰津氏略系』では「政直」とするがいずれも確認されない。天文某年9月『恵雲院文書』に登場する「禰津宮内太輔政秀」は常安と同一人物であるとも考えられている。天文20年(1551年)2月12日、武田晴信の出家に際し、一族である真田幸綱(幸隆)と同時に出家。出家号は「松鴎軒常安(しょうおうけんじょうあん)」。