顕生代(けんせいだい、Phanerozoic eon)とは、地質時代の最上位の区分である累代のひとつで顕生累代とも呼ぶ。顕生代とは「肉眼で見える生物が生息している時代」という意味であるが、実際には三葉虫をはじめとする化石として残りやすいや骨格を有する生物などが多く誕生し始めた時代であるカンブリア紀以後を指す。古生代、中生代、新生代を含む。 顕生代はカンブリア紀の始めから現在までのことで、約5億4100万年の期間である。地球誕生が約46億年前と考えられているので、顕生代は地球の年齢の約1割ほどである。 顕生代に対し生物化石の発掘量が少ないそれ以前までを先カンブリア時代(隠生代 Cryptozoic eon(s))と呼ぶ。地球の歴史の9割近くが先カンブリア時代であるが、この期間が無生命、無生物であったわけではなく、化学進化の結果としてで原始生命体が誕生したのは38億年から40億年前と考えられている。