ティラコレオ (Thylacoleo) は新生代漸新世から更新世(約160万 - 約5万年前)にかけてのオーストラリア大陸に生息していた有袋類の捕食者。双前歯目 - ウォンバット型亜目 - に属する絶滅した属である。属名は「有袋ライオン」の意味。和名はフクロライオン、英名では Marsupial Lion と呼ばれる。 獰猛な肉食獣であったとされるが、草食動物である現生のクスクス(ユビムスビ)に近縁である。本種やフクロオオカミ、タスマニアデビルなどの存在は、「かつてのオーストラリアが肉食爬虫類(メガラニアやメコスクス)によって支配されていた」とする古典的な説への反論材料になっているが、詳細は不明。