海嶺(かいれい)には、以下の2つの用法がある。 * 広義では、海洋底において海盆を分けているような、細長い山脈状の地形のこと。海洋の底において傾斜を伴った地形の高まりが細長く連なっている、いわば海底山脈のような場所全般を指す。海面下の地殻のプレートがマグマのホットスポットの上を移動しているあいだに、海山が次々と生成されることにより海底山脈(seamount chain)となっている(島や諸島となることもある)。 * 狭義では、海洋プレートが両側に引っ張られるために生じた地表の割れ目が直下のマントル(固体)の上昇によってうめられ、マントルの断熱上昇のために部分融解が起こりマグマが発生し、火山活動が起こり、新しいプレートと海洋地殻が生成される大規模な海底山脈のこと。中央海嶺(oceanic ridge)。