近畿地方(きんきちほう)は、本州中西部に位置する日本の地域である。かつて令制国における畿内とその周辺地域から構成される。難波宮、平城宮、平安宮以降東京奠都までの王城の地である。畿とは、アジア漢字文化圏において、都や天子直轄地の意を持ち、日本では五畿が一般に用いられる。 「近畿地方」の範囲について法律上の明確な定義はないが、学校教科書、および主要な百科事典では大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・三重県・滋賀県 の2府5県(7府県)を指すことが多く、当項でも特記がある場合を除いてこの範囲で説明する。「近畿」は国の行政の地方区分用語であり、文部科学省によって全国の小中学校などで教育指導されている。三重県については、中部地方の太平洋側地域を指す「東海地方」にも含まれる。また、域内に近畿大都市圏を有する。