2010年の台風(2010ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。 年間を通しての台風の発生数はわずか14個であったが、これは1951年の統計開始以降で最も少ない発生数である。平年の発生数(約26個)のおよそ半分であり、それまでの最少記録であった1998年を更に下回った(発生数が20個に満たなかったのは2010年と1998年と1969年のみである)。 日本に接近した台風の数だけでも7個であり、統計史上4番目の少なさであった。7個のうち2個(台風4号と9号)は上陸台風であったが、いずれの台風も九州西方沖から対馬海峡(釜山付近)を通って日本海側から上陸するという珍しい台風であった(9号は統計史上初めて北陸地方に上陸)。すなわち、一般的な台風のように太平洋側から上陸した台風は1個もなかったことになる。ちなみに、沖縄への接近数は6個(平年は約7個)と少なめ、伊豆・小笠原諸島への接近数も2個(平年は約5個)とかなり少なかった。 台風1号は3月24日に発生し、決して遅くはなく平年並みであったが、その後7月になるまでは台風が1個も発生しない状態が続き、8月から10月までは発生したものの、11月や12月には一切発生しなかった。 中央太平洋と東太平洋におけるハリケーンの発生数も記録的に少なく、太平洋全域で異常なほど静かなシーズンとなっていた。

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  • 2010年の台風(2010ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。 年間を通しての台風の発生数はわずか14個であったが、これは1951年の統計開始以降で最も少ない発生数である。平年の発生数(約26個)のおよそ半分であり、それまでの最少記録であった1998年を更に下回った(発生数が20個に満たなかったのは2010年と1998年と1969年のみである)。 日本に接近した台風の数だけでも7個であり、統計史上4番目の少なさであった。7個のうち2個(台風4号と9号)は上陸台風であったが、いずれの台風も九州西方沖から対馬海峡(釜山付近)を通って日本海側から上陸するという珍しい台風であった(9号は統計史上初めて北陸地方に上陸)。すなわち、一般的な台風のように太平洋側から上陸した台風は1個もなかったことになる。ちなみに、沖縄への接近数は6個(平年は約7個)と少なめ、伊豆・小笠原諸島への接近数も2個(平年は約5個)とかなり少なかった。 台風1号は3月24日に発生し、決して遅くはなく平年並みであったが、その後7月になるまでは台風が1個も発生しない状態が続き、8月から10月までは発生したものの、11月や12月には一切発生しなかった。 中央太平洋と東太平洋におけるハリケーンの発生数も記録的に少なく、太平洋全域で異常なほど静かなシーズンとなっていた。 この年は台風の経路が全体的に西に偏っており、東経150度より東側の領域を通過した台風はなかった。 さらに、発生場所が高緯度だった台風が多かったこともこの年の台風の特徴といえる。気象庁によれば、フィリピンの東海上における太平洋高気圧の勢力が強く、発達した積乱雲が出来にくい状態であったことが一因とされている。2010年は、春から夏にかけて、南米ペルー沖の海面水温が高いエルニーニョ現象から、低いラニーニャ現象に移行した年であった。この年と同様に台風の発生が少なかった1998年も移行年であり、移行年はフィリピンの東の海上が高気圧になるという分析もあるという。 (ja)
  • 2010年の台風(2010ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。 年間を通しての台風の発生数はわずか14個であったが、これは1951年の統計開始以降で最も少ない発生数である。平年の発生数(約26個)のおよそ半分であり、それまでの最少記録であった1998年を更に下回った(発生数が20個に満たなかったのは2010年と1998年と1969年のみである)。 日本に接近した台風の数だけでも7個であり、統計史上4番目の少なさであった。7個のうち2個(台風4号と9号)は上陸台風であったが、いずれの台風も九州西方沖から対馬海峡(釜山付近)を通って日本海側から上陸するという珍しい台風であった(9号は統計史上初めて北陸地方に上陸)。すなわち、一般的な台風のように太平洋側から上陸した台風は1個もなかったことになる。ちなみに、沖縄への接近数は6個(平年は約7個)と少なめ、伊豆・小笠原諸島への接近数も2個(平年は約5個)とかなり少なかった。 台風1号は3月24日に発生し、決して遅くはなく平年並みであったが、その後7月になるまでは台風が1個も発生しない状態が続き、8月から10月までは発生したものの、11月や12月には一切発生しなかった。 中央太平洋と東太平洋におけるハリケーンの発生数も記録的に少なく、太平洋全域で異常なほど静かなシーズンとなっていた。 この年は台風の経路が全体的に西に偏っており、東経150度より東側の領域を通過した台風はなかった。 さらに、発生場所が高緯度だった台風が多かったこともこの年の台風の特徴といえる。気象庁によれば、フィリピンの東海上における太平洋高気圧の勢力が強く、発達した積乱雲が出来にくい状態であったことが一因とされている。2010年は、春から夏にかけて、南米ペルー沖の海面水温が高いエルニーニョ現象から、低いラニーニャ現象に移行した年であった。この年と同様に台風の発生が少なかった1998年も移行年であり、移行年はフィリピンの東の海上が高気圧になるという分析もあるという。 (ja)
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  • 2010年の台風(2010ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。 年間を通しての台風の発生数はわずか14個であったが、これは1951年の統計開始以降で最も少ない発生数である。平年の発生数(約26個)のおよそ半分であり、それまでの最少記録であった1998年を更に下回った(発生数が20個に満たなかったのは2010年と1998年と1969年のみである)。 日本に接近した台風の数だけでも7個であり、統計史上4番目の少なさであった。7個のうち2個(台風4号と9号)は上陸台風であったが、いずれの台風も九州西方沖から対馬海峡(釜山付近)を通って日本海側から上陸するという珍しい台風であった(9号は統計史上初めて北陸地方に上陸)。すなわち、一般的な台風のように太平洋側から上陸した台風は1個もなかったことになる。ちなみに、沖縄への接近数は6個(平年は約7個)と少なめ、伊豆・小笠原諸島への接近数も2個(平年は約5個)とかなり少なかった。 台風1号は3月24日に発生し、決して遅くはなく平年並みであったが、その後7月になるまでは台風が1個も発生しない状態が続き、8月から10月までは発生したものの、11月や12月には一切発生しなかった。 中央太平洋と東太平洋におけるハリケーンの発生数も記録的に少なく、太平洋全域で異常なほど静かなシーズンとなっていた。 (ja)
  • 2010年の台風(2010ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。 年間を通しての台風の発生数はわずか14個であったが、これは1951年の統計開始以降で最も少ない発生数である。平年の発生数(約26個)のおよそ半分であり、それまでの最少記録であった1998年を更に下回った(発生数が20個に満たなかったのは2010年と1998年と1969年のみである)。 日本に接近した台風の数だけでも7個であり、統計史上4番目の少なさであった。7個のうち2個(台風4号と9号)は上陸台風であったが、いずれの台風も九州西方沖から対馬海峡(釜山付近)を通って日本海側から上陸するという珍しい台風であった(9号は統計史上初めて北陸地方に上陸)。すなわち、一般的な台風のように太平洋側から上陸した台風は1個もなかったことになる。ちなみに、沖縄への接近数は6個(平年は約7個)と少なめ、伊豆・小笠原諸島への接近数も2個(平年は約5個)とかなり少なかった。 台風1号は3月24日に発生し、決して遅くはなく平年並みであったが、その後7月になるまでは台風が1個も発生しない状態が続き、8月から10月までは発生したものの、11月や12月には一切発生しなかった。 中央太平洋と東太平洋におけるハリケーンの発生数も記録的に少なく、太平洋全域で異常なほど静かなシーズンとなっていた。 (ja)
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  • 2010年の台風 (ja)
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