双極性障害(そうきょくせいしょうがい、英: bipolar disorder、ドイツ語: bipolare Störung)は、通常の気分をはさんで躁病(そうびょう)と抑うつの病相(エピソード)を呈する精神障害である。ICD-10と以前のDSM-IV(1994年)では、うつ病とともに気分障害に分類されている。ICD-10における診断名は双極性感情障害であり、古くは躁うつ病(そううつびょう、躁鬱病)と呼称された。 双極I型障害と、より軽い軽躁病のエピソードを持つ双極II型障害とがある。双極性障害の躁状態、うつ状態はほとんどの場合、回復するが、90%以上再発する。単極性の(躁病のない)うつ病とは異なる経過をたどる。また発病のメカニズムや使われる薬は異なる。 気分安定薬による予防が必要となることが一般的である。双極II型障害に対しては証拠が少なく薬物療法はケースバイケースで判断される。生活習慣の改善が必要となる。障害とは生涯にわたってのつきあいとなる。 適切な薬物療法と心理社会的治療の併用により、回復することができる(治療法については、「双極性障害#治療」を参照)。

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  • 双極性障害(そうきょくせいしょうがい、英: bipolar disorder、ドイツ語: bipolare Störung)は、通常の気分をはさんで躁病(そうびょう)と抑うつの病相(エピソード)を呈する精神障害である。ICD-10と以前のDSM-IV(1994年)では、うつ病とともに気分障害に分類されている。ICD-10における診断名は双極性感情障害であり、古くは躁うつ病(そううつびょう、躁鬱病)と呼称された。 双極I型障害と、より軽い軽躁病のエピソードを持つ双極II型障害とがある。双極性障害の躁状態、うつ状態はほとんどの場合、回復するが、90%以上再発する。単極性の(躁病のない)うつ病とは異なる経過をたどる。また発病のメカニズムや使われる薬は異なる。 気分安定薬による予防が必要となることが一般的である。双極II型障害に対しては証拠が少なく薬物療法はケースバイケースで判断される。生活習慣の改善が必要となる。障害とは生涯にわたってのつきあいとなる。 世界保健機関(英: World Health Organization、略称:WHO)は世界で6000万人が罹患していると推定している。好発年齢は25歳で、初回発病は15から19歳からであり12歳以下は稀である。35歳以上でも別の原因が念頭に入れられる。一卵性双生児における一致率は50から80%と、二卵性双生児 (5から30%) よりも高いことから、遺伝要因の関与が高いことが指摘されている。 適切な薬物療法と心理社会的治療の併用により、回復することができる(治療法については、「双極性障害#治療」を参照)。 (ja)
  • 双極性障害(そうきょくせいしょうがい、英: bipolar disorder、ドイツ語: bipolare Störung)は、通常の気分をはさんで躁病(そうびょう)と抑うつの病相(エピソード)を呈する精神障害である。ICD-10と以前のDSM-IV(1994年)では、うつ病とともに気分障害に分類されている。ICD-10における診断名は双極性感情障害であり、古くは躁うつ病(そううつびょう、躁鬱病)と呼称された。 双極I型障害と、より軽い軽躁病のエピソードを持つ双極II型障害とがある。双極性障害の躁状態、うつ状態はほとんどの場合、回復するが、90%以上再発する。単極性の(躁病のない)うつ病とは異なる経過をたどる。また発病のメカニズムや使われる薬は異なる。 気分安定薬による予防が必要となることが一般的である。双極II型障害に対しては証拠が少なく薬物療法はケースバイケースで判断される。生活習慣の改善が必要となる。障害とは生涯にわたってのつきあいとなる。 世界保健機関(英: World Health Organization、略称:WHO)は世界で6000万人が罹患していると推定している。好発年齢は25歳で、初回発病は15から19歳からであり12歳以下は稀である。35歳以上でも別の原因が念頭に入れられる。一卵性双生児における一致率は50から80%と、二卵性双生児 (5から30%) よりも高いことから、遺伝要因の関与が高いことが指摘されている。 適切な薬物療法と心理社会的治療の併用により、回復することができる(治療法については、「双極性障害#治療」を参照)。 (ja)
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  • 双極性障害は抑うつと躁の間の移り変わり (ja)
  • によって特徴づけられる病である (ja)
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