中将(ちゅうじょう)は、もともとは律令制における官職の一つ。転じて軍隊の階級の一。将官に区分され、大将または国によってはフランス海軍のように上級中将の下、少将の上に位置する。英呼称は、陸軍が lieutenant general(リューテネント・ジェネラル)、海軍が vice admiral(ヴァイス・アドミラル)、空軍がair marshal(エア・マーシャル)。また、陸海空軍でそれぞれ呼称の異なる中将を総称しThree-star rankと呼ぶこともある。 フランス革命方式で表現する国々では補職制度により「軍団将軍」あるいは「師団将軍」と呼称される。アメリカ軍や、フランス陸軍、空軍の少将、およびフランス海軍の中将は正規階級(regular rank)の最高位とされ、それより上の二階級は役職に応じた臨時階級(temporary rank)とされる。 また、准将を置かずに「上級大将・大将・中将・少将」の将官4階級制を採る国においては「大将」が准将を置く国の中将に相当するとされる(上級大将参照)。