ボルシチ(ウクライナ語: борщ, 発音 [ˈbɔrʃt͡ʃ], ボールシュチュ )は、東ヨーロッパと北アジアで一般的な、酸味のあるスープ料理。テーブルビート(ビーツ)をもとにした、ウクライナおよびロシアを含む東スラヴ語群圏の伝統的な料理で、鮮やかな深紅色をした煮込みスープである。しかしながら、同じ名前はスイバを使った緑ボルシチや、ライ麦を使った白ボルシチ、キャベツボルシチなど、テーブルビートが使われていない幅広い範囲の酸味のあるスープにも使われている。 近世以後、ベラルーシ、ポーランド、モルドバ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ロシアなどの東欧諸国に普及した。ウクライナ、ポーランド、ロシアでは自国の料理であると主張する意見が多い。現在、東欧文化圏のほかに、中央ヨーロッパ、ギリシャ、イランや、北米在住の東欧系ユダヤ人によっても作られている。