引揚者(ひきあげしゃ)とは、1945年(昭和20年)8月15日に日本が大東亜戦争(太平洋戦争および日中戦争)で連合国に降伏したことを受け、日本の外地・占領地または内地のソ連軍被占領地に居住ないし移住していた民間の日本人のうち、日本の本土(内地)へ帰還(引き揚げ)した者を指す。「引揚者」に該当する者の範囲は引揚者給付金等支給法(第2条第1項)や引揚者等に対する特別交付金の支給に関する法律(第2条第1項)によって規定され、「引揚者」に認定された者はこれら法律に基づく給付行政の対象とされた。 敗戦時点で海外に在住する日本人は軍人・民間人の総計で660万人以上に上り、引揚げした日本人は1946年末までに500万人にのぼった。だが、残留日本人の詳細な数や実態については現在も不明である。