キーウ(ウクライナ語: Київ, 発音 [ˈkɪjiu̯])またはキエフ(ロシア語: Киев [ˈkʲi(j)ɪf])は、ウクライナの首都。ウクライナ憲法でセヴァストポリと共に特別市(Міста зі спеціальним статусом)と規定されており、州に属さず独立した自治権を有する。ただし周囲を完全に取り囲むキーウ州には属していない。 同国最大の都市でウクライナの政治・経済・文化の中心地である。市街はドニプロ川の中流右岸の高台に発達している。人口はキーウ市内の人口は約295万人、キーウ首都圏の人口は約350万人であり、ヨーロッパ有数の大都市である。週末になると、歩行者天国になる市の中心部を通るフレシチャーティク通りや独立広場などが人々で賑わう。別名「緑の都」とも呼ばれ、市内には広大な植物園がある他、緑豊かな公園が点在し、ライラックやカシュタン(栗の一種)の花が咲き乱れる春、街路樹が紅や黄に染まる秋など、四季折々に美しい姿を見せる。 キエフ・ルーシ時代の聖ソフィア大聖堂とキエフ・ペチェールシク大修道院は世界遺産に登録されている。ほかにも同時期の建築物が多数残されているが、戦火や共産党政権などによって破壊されたものも多く、黄金の門のように復元されたものも存在する。