大衆小説(たいしゅうしょうせつ)、大衆文学(たいしゅうぶんがく)は、純文学に対して「芸術性」よりも通俗的で「娯楽性」に重きを置いている小説の総称で、時代物(現代物は通俗小説という)を指す。ただし、時代や論者によって、便宜上その語が意味するものが異なり、双方の区別なく「大衆文学」「大衆小説」と呼ばれることも多い。さらに今日では推理小説(探偵小説)やSF小説などを含めることも多く、その意味では「娯楽小説」「エンターテインメント小説」も同義語である。なお、純文学と大衆文学は必ずしも対極に位置するものと定義されているわけではなく、両立可能であるとする説もある。