『小説神髄』(しょうせつしんずい)は、坪内逍遥(1859-1935)が著した小説論。1885年(明治18年)9月から1886年(明治19年)4月にかけて全9冊の分冊雑誌式で松月堂から刊行された。 日本で最初の秩序立った新しい小説論であり、上巻において、小説の定義や変遷、主眼、種類、裨益について述べ、下巻において文体論、脚色法、叙事法などの小説の法則について説いている。 明治に入ってからの日本文学は、江戸の戯作の流れを汲む戯作文学か、西洋の思想・風俗を伝え啓蒙するための政治小説が中心だったが、『小説神髄』は道徳や功利主義的な面を文学から排して客観描写につとめるべきだと述べ、心理的写実主義を主張することで日本の近代文学の誕生に大きく寄与した。

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  • 『小説神髄』(しょうせつしんずい)は、坪内逍遥(1859-1935)が著した小説論。1885年(明治18年)9月から1886年(明治19年)4月にかけて全9冊の分冊雑誌式で松月堂から刊行された。 日本で最初の秩序立った新しい小説論であり、上巻において、小説の定義や変遷、主眼、種類、裨益について述べ、下巻において文体論、脚色法、叙事法などの小説の法則について説いている。 明治に入ってからの日本文学は、江戸の戯作の流れを汲む戯作文学か、西洋の思想・風俗を伝え啓蒙するための政治小説が中心だったが、『小説神髄』は道徳や功利主義的な面を文学から排して客観描写につとめるべきだと述べ、心理的写実主義を主張することで日本の近代文学の誕生に大きく寄与した。 (ja)
  • 『小説神髄』(しょうせつしんずい)は、坪内逍遥(1859-1935)が著した小説論。1885年(明治18年)9月から1886年(明治19年)4月にかけて全9冊の分冊雑誌式で松月堂から刊行された。 日本で最初の秩序立った新しい小説論であり、上巻において、小説の定義や変遷、主眼、種類、裨益について述べ、下巻において文体論、脚色法、叙事法などの小説の法則について説いている。 明治に入ってからの日本文学は、江戸の戯作の流れを汲む戯作文学か、西洋の思想・風俗を伝え啓蒙するための政治小説が中心だったが、『小説神髄』は道徳や功利主義的な面を文学から排して客観描写につとめるべきだと述べ、心理的写実主義を主張することで日本の近代文学の誕生に大きく寄与した。 (ja)
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  • 小説神髄 (ja)
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