凱旋式のファスティ(がいせんしきのファスティ、ファスティ・トリウムファレス、またはアクタ・トリウムファリア:Fasti Triumphales、Acta Triumphalia)は、アウグストゥス帝統治下の紀元前12年頃にフォルム・ロマヌムに建てられた石版である。石版には凱旋式を実施した将軍の名前、父と祖父の名前、勝利した相手または場所、凱旋式実施日、が記録されている。一部の欠損はあるが、紀元前753年の半ば神話的なロームルスの凱旋式から、紀元前19年のプロコンスル(執政官代理)であるルキウス・コルネリウス・バルブスの凱旋式までが記載されている。 ローマ帝国崩壊後は地中に埋もれていたが、16世紀の中頃におそらくは偶然に発見され、修復が進められた。現在はカピトリーノ美術館に展示されている。4つの石版から構成されており、それぞれローマ建国紀元元年-452年、453年-532年、533年-625年、628年-735年に実施された凱旋式が記録されている。 なお、一部に欠損部分があるが、他の資料で凱旋式実施が確認できるものは罫線で囲んで示した。