農薬(のうやく、英: agricultural chemical)とは、農業の効率化、あるいは農作物の保存に使用される薬剤の総称。殺菌剤、防黴剤(ぼうばいざい)、殺虫剤、除草剤、殺鼠剤(さっそざい)、植物成長調整剤(通称「植調」:植物ホルモン剤など)等をいう。また、日本の農薬取締法(英: Agricultural Chemicals Regulation Act)等では、稲作で使うアイガモなどの生物も、害虫を駆除することから特定農薬として指定されている。 害虫や雑草の駆除や繁殖阻害に利用される天敵や捕食者など全般については「生物農薬」を参照。 農薬は元々は土壌や種子の消毒と、発芽から結実までの虫害や病気の予防をするものを指していたが、農作物の虫害や植物の成長調整など、「農業の生産性を高めるために使用される薬剤」として広義に解釈されるようになっている。近代化された農業では農薬は大量に使用されている。一方、人体に対する影響をもたらす農薬も多くあることから使用できる物質や量は法律等で制限されている。