竜騎兵(りゅうきへい)は、近世ヨーロッパにおける兵科の一つ。一般には火器で武装した騎兵を指すが、その詳しい定義は国や時代により様々である。竜騎兵の起源は16世紀後半に遡り、三十年戦争開始の頃までは乗馬して移動し下馬して戦闘を行う歩兵であった。17世紀以降、乗馬戦闘も行うようになり通常の騎兵との差は少なくなっていった。 英語のドラグーン(dragoon)は、ブランダーバスの発射炎が火を噴くドラゴンのように見え、騎兵向けの短銃型に竜の彫刻が施されており「ドラゴン(dragon)」との通称があったため、後にはこれを用いる騎兵がドラグーンと呼ばれるようになった。また騎兵向けに製造された小型のマスケット銃を「ドラグーン・マスケット」と呼ぶ例もある。 ブランダーバスに代わってのマスケット銃やカービンなどを装備する例もある。またピストルを装備する国もあった。銃の他にはサーベルも携帯し、飾りのついたヘルメットを被り胸甲は付けなかった。 20世紀中期以降には騎兵自体が廃れてしまったため、現在は本来の意味での竜騎兵は存在しない。しかし各国の最前線部隊である戦車部隊や空挺部隊等で、その勇ましい伝統を継承する目的から「竜騎兵」を名乗る例が見られる。

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  • 竜騎兵(りゅうきへい)は、近世ヨーロッパにおける兵科の一つ。一般には火器で武装した騎兵を指すが、その詳しい定義は国や時代により様々である。竜騎兵の起源は16世紀後半に遡り、三十年戦争開始の頃までは乗馬して移動し下馬して戦闘を行う歩兵であった。17世紀以降、乗馬戦闘も行うようになり通常の騎兵との差は少なくなっていった。 英語のドラグーン(dragoon)は、ブランダーバスの発射炎が火を噴くドラゴンのように見え、騎兵向けの短銃型に竜の彫刻が施されており「ドラゴン(dragon)」との通称があったため、後にはこれを用いる騎兵がドラグーンと呼ばれるようになった。また騎兵向けに製造された小型のマスケット銃を「ドラグーン・マスケット」と呼ぶ例もある。 ブランダーバスに代わってのマスケット銃やカービンなどを装備する例もある。またピストルを装備する国もあった。銃の他にはサーベルも携帯し、飾りのついたヘルメットを被り胸甲は付けなかった。 20世紀中期以降には騎兵自体が廃れてしまったため、現在は本来の意味での竜騎兵は存在しない。しかし各国の最前線部隊である戦車部隊や空挺部隊等で、その勇ましい伝統を継承する目的から「竜騎兵」を名乗る例が見られる。 (ja)
  • 竜騎兵(りゅうきへい)は、近世ヨーロッパにおける兵科の一つ。一般には火器で武装した騎兵を指すが、その詳しい定義は国や時代により様々である。竜騎兵の起源は16世紀後半に遡り、三十年戦争開始の頃までは乗馬して移動し下馬して戦闘を行う歩兵であった。17世紀以降、乗馬戦闘も行うようになり通常の騎兵との差は少なくなっていった。 英語のドラグーン(dragoon)は、ブランダーバスの発射炎が火を噴くドラゴンのように見え、騎兵向けの短銃型に竜の彫刻が施されており「ドラゴン(dragon)」との通称があったため、後にはこれを用いる騎兵がドラグーンと呼ばれるようになった。また騎兵向けに製造された小型のマスケット銃を「ドラグーン・マスケット」と呼ぶ例もある。 ブランダーバスに代わってのマスケット銃やカービンなどを装備する例もある。またピストルを装備する国もあった。銃の他にはサーベルも携帯し、飾りのついたヘルメットを被り胸甲は付けなかった。 20世紀中期以降には騎兵自体が廃れてしまったため、現在は本来の意味での竜騎兵は存在しない。しかし各国の最前線部隊である戦車部隊や空挺部隊等で、その勇ましい伝統を継承する目的から「竜騎兵」を名乗る例が見られる。 (ja)
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  • 竜騎兵(りゅうきへい)は、近世ヨーロッパにおける兵科の一つ。一般には火器で武装した騎兵を指すが、その詳しい定義は国や時代により様々である。竜騎兵の起源は16世紀後半に遡り、三十年戦争開始の頃までは乗馬して移動し下馬して戦闘を行う歩兵であった。17世紀以降、乗馬戦闘も行うようになり通常の騎兵との差は少なくなっていった。 英語のドラグーン(dragoon)は、ブランダーバスの発射炎が火を噴くドラゴンのように見え、騎兵向けの短銃型に竜の彫刻が施されており「ドラゴン(dragon)」との通称があったため、後にはこれを用いる騎兵がドラグーンと呼ばれるようになった。また騎兵向けに製造された小型のマスケット銃を「ドラグーン・マスケット」と呼ぶ例もある。 ブランダーバスに代わってのマスケット銃やカービンなどを装備する例もある。またピストルを装備する国もあった。銃の他にはサーベルも携帯し、飾りのついたヘルメットを被り胸甲は付けなかった。 20世紀中期以降には騎兵自体が廃れてしまったため、現在は本来の意味での竜騎兵は存在しない。しかし各国の最前線部隊である戦車部隊や空挺部隊等で、その勇ましい伝統を継承する目的から「竜騎兵」を名乗る例が見られる。 (ja)
  • 竜騎兵(りゅうきへい)は、近世ヨーロッパにおける兵科の一つ。一般には火器で武装した騎兵を指すが、その詳しい定義は国や時代により様々である。竜騎兵の起源は16世紀後半に遡り、三十年戦争開始の頃までは乗馬して移動し下馬して戦闘を行う歩兵であった。17世紀以降、乗馬戦闘も行うようになり通常の騎兵との差は少なくなっていった。 英語のドラグーン(dragoon)は、ブランダーバスの発射炎が火を噴くドラゴンのように見え、騎兵向けの短銃型に竜の彫刻が施されており「ドラゴン(dragon)」との通称があったため、後にはこれを用いる騎兵がドラグーンと呼ばれるようになった。また騎兵向けに製造された小型のマスケット銃を「ドラグーン・マスケット」と呼ぶ例もある。 ブランダーバスに代わってのマスケット銃やカービンなどを装備する例もある。またピストルを装備する国もあった。銃の他にはサーベルも携帯し、飾りのついたヘルメットを被り胸甲は付けなかった。 20世紀中期以降には騎兵自体が廃れてしまったため、現在は本来の意味での竜騎兵は存在しない。しかし各国の最前線部隊である戦車部隊や空挺部隊等で、その勇ましい伝統を継承する目的から「竜騎兵」を名乗る例が見られる。 (ja)
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