流線形車両(りゅうせんけいしゃりょう、流線型車両とも)は、空気抵抗を減らすために流線デザインを採用した車両である。1930年代から1950年代にかけて開発された車両に対してよく使われる言葉であり、それ以降の車両でも流線形は一般的である。「ストリームライナー」という語は、流線型の乗り物のいくつかのカテゴリを指して使われ、厳密な定義は特に無い語であるが、鉄道車両では20世紀後半に一般的になるよりも前の、未来派の影響を受けたそれを指すことが多い。 流線形車両という語は自動車に対しても用いられるが、現代の自動車設計は、空気抵抗係数(CD値)を極限まで小さくしつつ、相反する要素である揚力係数(CL値)を可能な限り抑えるため必要に応じて適度なダウンフォースを与えるなど、空力特性に留意されているため、見た目としての流線形は取り立てて強調する特徴ではなくなっている。