短機関銃(たんきかんじゅう)は、拳銃弾(発射速度が低速)を使用し、個人が抱えて射撃できる(二脚架・三脚架が要らない)小型の機関銃のことである。サブマシンガン、機関拳銃(きかんけんじゅう)、機関短銃(きかんたんじゅう)とも呼ばれる。 英語の「サブマシンガン」(Submachine gun, SMG)は、第一次世界大戦後の1919年、トンプソン・サブマシンガンの発表時に小型機関銃という意味合いで開発元の社によって造語されたものである。この言葉がヨーロッパに広まるのは第二次世界大戦後で、イギリスでは同種の火器を指してマシンカービン(Machine carbine)という語が使われていた。 ドイツ語では、MP18の発表時に造語された「マシーネンピストーレ」(Maschinenpistole, MP)という語が用いられる。その逐語英訳であるマシンピストル(Machine Pistol)は、サブマシンガンと同様に短機関銃全般を指す語として使われることもあるが、特にフルオート射撃(引き金を引いている間は弾丸が連続で出る。離さないと止まらない)が可能な拳銃程度のサイズの自動火器を指すこともある(マシンピストルの項目を参照)。 メーカーや組織によっては、小銃弾(発射速度が拳銃弾に比べ高速で全長も長い)を使用する小型のアサルトライフルにも短機関銃を意味する名称・分類を与えることがある。