日本列島の狩猟採集時代の食事(にほんれっとうのしゅりょうさいしゅうじだいのしょくじ)とは、日本列島の主に旧石器時代から縄文時代を経て弥生時代に至るまでの、狩猟採集を食糧獲得手段の主体とした時代の食事である。旧石器時代には、主に狩猟によりシカ、ナウマンゾウ、ノウサギなど野生の動物が食された。約1万年前の縄文時代になると人々は採集することが増えた。食事の中心になったのは木の実やイモであり、クリ、クルミ、ドングリ、ヤマイモ、マメといったものである。縄文人のゴミ捨て場は貝塚と呼ばれており、貝や魚介類をふんだんに食べていたことがうかがえる。ハマグリ、アサリ、カキを中心としイワシ、サバ、マグロなどを漁労によって、イノシシ、シカ、クマなどを狩猟によって獲得していた。縄文晩期になると水田で稲作するようになる。弥生時代に稲作が広まり、ヤマト王権が出現し、次第に日本という国単位が形成されていくことになる。文字が伝来し、奈良時代の日本最古の文献のひとつ『日本書紀』には主食と副食といった食事構成が見られる。日本独自の伝統的な日本料理が形成されていくようになる。