底生生物(底棲生物、ていせいせいぶつ)とは水域に生息する生物の中でも底質に生息する生物の総称でありベントス (Benthos) ともいう。生態学ではこのベントスという語を使用するほうが一般的である。 この場合の底質とは水域の底に当たる岩石や砂地、からコンクリートなどの人工建造物によって形成されている底及びそこに付着する海藻やサンゴのような固着生物などの生物も含む。したがって、底生生物は、水底の岩、砂、泥にすむもの、およびそこに生活するサンゴや海藻などにすむものをも含む。また、その表面を徘徊するもの、表面に固着するもの、表面から潜り込んで生活するものが含まれる。それらの表面から離れて生活するものは、ネクトンかプランクトンに分類されるが、実際にはその表面から余り離れずに生活するものもあり(ネクトベントス、プランクトベントスともいう)、それらはベントスにまとめられることもある。基質中に潜り込んでいるものをエンドベントスと言い、自ら穴を掘って潜るものを、基質粒子のすき間を利用するものをという。硬い基質に穴を開けて潜るものをという。 日本において「底生生物」という語は「benthos」の訳語として用いられているが本来ベントスはネクトン (Nekton)、プランクトン (Plankton) に対応する生活型の分類の一つである。

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  • 底生生物(底棲生物、ていせいせいぶつ)とは水域に生息する生物の中でも底質に生息する生物の総称でありベントス (Benthos) ともいう。生態学ではこのベントスという語を使用するほうが一般的である。 この場合の底質とは水域の底に当たる岩石や砂地、からコンクリートなどの人工建造物によって形成されている底及びそこに付着する海藻やサンゴのような固着生物などの生物も含む。したがって、底生生物は、水底の岩、砂、泥にすむもの、およびそこに生活するサンゴや海藻などにすむものをも含む。また、その表面を徘徊するもの、表面に固着するもの、表面から潜り込んで生活するものが含まれる。それらの表面から離れて生活するものは、ネクトンかプランクトンに分類されるが、実際にはその表面から余り離れずに生活するものもあり(ネクトベントス、プランクトベントスともいう)、それらはベントスにまとめられることもある。基質中に潜り込んでいるものをエンドベントスと言い、自ら穴を掘って潜るものを、基質粒子のすき間を利用するものをという。硬い基質に穴を開けて潜るものをという。 日本において「底生生物」という語は「benthos」の訳語として用いられているが本来ベントスはネクトン (Nekton)、プランクトン (Plankton) に対応する生活型の分類の一つである。 (ja)
  • 底生生物(底棲生物、ていせいせいぶつ)とは水域に生息する生物の中でも底質に生息する生物の総称でありベントス (Benthos) ともいう。生態学ではこのベントスという語を使用するほうが一般的である。 この場合の底質とは水域の底に当たる岩石や砂地、からコンクリートなどの人工建造物によって形成されている底及びそこに付着する海藻やサンゴのような固着生物などの生物も含む。したがって、底生生物は、水底の岩、砂、泥にすむもの、およびそこに生活するサンゴや海藻などにすむものをも含む。また、その表面を徘徊するもの、表面に固着するもの、表面から潜り込んで生活するものが含まれる。それらの表面から離れて生活するものは、ネクトンかプランクトンに分類されるが、実際にはその表面から余り離れずに生活するものもあり(ネクトベントス、プランクトベントスともいう)、それらはベントスにまとめられることもある。基質中に潜り込んでいるものをエンドベントスと言い、自ら穴を掘って潜るものを、基質粒子のすき間を利用するものをという。硬い基質に穴を開けて潜るものをという。 日本において「底生生物」という語は「benthos」の訳語として用いられているが本来ベントスはネクトン (Nekton)、プランクトン (Plankton) に対応する生活型の分類の一つである。 (ja)
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  • 底生生物(底棲生物、ていせいせいぶつ)とは水域に生息する生物の中でも底質に生息する生物の総称でありベントス (Benthos) ともいう。生態学ではこのベントスという語を使用するほうが一般的である。 この場合の底質とは水域の底に当たる岩石や砂地、からコンクリートなどの人工建造物によって形成されている底及びそこに付着する海藻やサンゴのような固着生物などの生物も含む。したがって、底生生物は、水底の岩、砂、泥にすむもの、およびそこに生活するサンゴや海藻などにすむものをも含む。また、その表面を徘徊するもの、表面に固着するもの、表面から潜り込んで生活するものが含まれる。それらの表面から離れて生活するものは、ネクトンかプランクトンに分類されるが、実際にはその表面から余り離れずに生活するものもあり(ネクトベントス、プランクトベントスともいう)、それらはベントスにまとめられることもある。基質中に潜り込んでいるものをエンドベントスと言い、自ら穴を掘って潜るものを、基質粒子のすき間を利用するものをという。硬い基質に穴を開けて潜るものをという。 日本において「底生生物」という語は「benthos」の訳語として用いられているが本来ベントスはネクトン (Nekton)、プランクトン (Plankton) に対応する生活型の分類の一つである。 (ja)
  • 底生生物(底棲生物、ていせいせいぶつ)とは水域に生息する生物の中でも底質に生息する生物の総称でありベントス (Benthos) ともいう。生態学ではこのベントスという語を使用するほうが一般的である。 この場合の底質とは水域の底に当たる岩石や砂地、からコンクリートなどの人工建造物によって形成されている底及びそこに付着する海藻やサンゴのような固着生物などの生物も含む。したがって、底生生物は、水底の岩、砂、泥にすむもの、およびそこに生活するサンゴや海藻などにすむものをも含む。また、その表面を徘徊するもの、表面に固着するもの、表面から潜り込んで生活するものが含まれる。それらの表面から離れて生活するものは、ネクトンかプランクトンに分類されるが、実際にはその表面から余り離れずに生活するものもあり(ネクトベントス、プランクトベントスともいう)、それらはベントスにまとめられることもある。基質中に潜り込んでいるものをエンドベントスと言い、自ら穴を掘って潜るものを、基質粒子のすき間を利用するものをという。硬い基質に穴を開けて潜るものをという。 日本において「底生生物」という語は「benthos」の訳語として用いられているが本来ベントスはネクトン (Nekton)、プランクトン (Plankton) に対応する生活型の分類の一つである。 (ja)
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  • 底生生物 (ja)
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