積分法(せきぶんほう、英: integral calculus)は、微分法とともに微分積分学で対をなす主要な分野である。 実数直線上の区間 上で定義される実変数 の関数 の定積分(独: bestimmtes Integral、英: definite integral、仏: intégrale définie) は、略式的に言えば のグラフと 軸、および と で囲まれる 平面の領域の符号付面積として定義される。 「積分」(integral)という術語は、原始関数すなわち、微分して与えられた関数 となるような別の関数 の概念を指すこともあり、その場合不定積分と呼び、 のように書く。 積分法の原理は17世紀後半にニュートンとライプニッツが独立に定式化した。微分積分学の基本定理の発見により、それまで全く別々に発展していた積分法と微分法は深く関連付けられることになる。定理の主張は、 が閉区間 上の実数値連続関数ならば、 の原始関数 が既知であるとき、その区間上における の定積分は これらを含め、現代的な積分の概念は様々に存在する。最も流布している積分論は、ルベーグの創始した、ルベーグ積分と呼ばれる数学的な抽象論であろう。