神聖ローマ皇帝(しんせいローマこうてい、ドイツ語: Römisch-deutscher Kaiser, ラテン語: Imperator Romanus Sacer)は、神聖ローマ帝国の君主。 実際には単に皇帝、あるいはローマ人の皇帝(ラテン語: Romanorum Imperator、ドイツ語: Kaiser der Römer)と称していた。「神聖ローマ皇帝」とは古代ローマ皇帝や東ローマ皇帝と区別するための歴史学的用語である。カール大帝以降を指す場合とオットー1世以降に限る場合がある。理念的には、中世西ヨーロッパにおける世俗の最高支配者とされ、カトリック世界において普遍的な世俗支配権を主張した。特にドイツとイタリアで国法上最も重要な位置を占め、指導的役割を担った。ドイツ皇帝と通称される場合もあり、これは近世以降の国号に「ドイツ国民の」が加わったことによる。