日本の軍事史(にほんのぐんじし)は、日本の軍事史について記述するものである。 古墳時代・飛鳥時代には、豪族(国造)の私兵(国造軍)が中心だった。 奈良時代には、律令制の整備により徴兵制に基づく大規模な国家兵力である軍団が設立されおよそ100年続いた。 平安時代になって軍団の廃止後、武力は再び私的な在地主体へ戻った。その治安悪化に乗じ、もしくは対抗し武装・鍛錬した武士の誕生、彼らの経済力および朝廷との結びつきの強化、大乱鎮圧の功績があった武士統率者への朝廷からの勲功授与・地位向上があった。 鎌倉時代には、その武士の武力と主従関係が公的権力となった武家政権(封建制)が成立した。朝廷の権威に対峙できる実力体制政権を実現した。 江戸時代には、江戸幕府(武家政権)の統治(文治政治)では武力の抑制が行われた。 明治維新による近代国家への移行にともない軍事権は再び朝廷へ収公され、また近代的徴兵制が発足した(国民軍の常備)。帝国陸軍・帝国海軍が設立され巨大化を辿った。 第二次世界大戦の敗戦による国民主権の原則成立および武力の放棄(日本国憲法)、さらに自衛に特化した自衛隊の創設という流れをたどり、現在に至る。