福島第一原子力発電所事故(ふくしまだいいちげんしりょくはつでんしょじこ、英: Fukushima Daiichi nuclear disaster)は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(もしくは東日本大震災)とそれに伴う津波により、東京電力の福島第一原子力発電所で発生した原子力事故。1986年4月のチェルノブイリ原子力発電所事故以来、最も深刻な原子力事故となった。国際原子力事象評価尺度(INES)において、7段階レベルのうち、当初はレベル5に分類されたが、のちに最高レベルの7(深刻な事故)に引き上げられた。なお、レベル7に分類されている事故は、チェルノブイリ原子力発電所事故と、福島第一原子力発電所事故の2つのみとなっている。 2015年3月時点で、原子炉内にあった核燃料のほぼ全量が溶融している。 東日本大震災の一環として扱われている。この事故に起因する放射性物質による汚染で、2020年3月時点、帰還困難地域は、名古屋市とほぼ同じ面積の337km2となっている。 2022年現在、廃炉作業が行われており、順調に進行すれば2041年から2051年頃までに完了する見込みとなっている。