和製漢語(わせいかんご)とは、日本で日本人によってつくられた漢語。漢訳語彙の一種。中国語(古典中国語および白話)の造語法に基づきつつも、ときには日本語特有の要素(和臭)を交えてつくられた造語。古くから例があるが、特に幕末明治以降、西ヨーロッパ由来の概念を表すために翻訳借用語としてつくられた。 「和製漢語」の意味する範囲は論者によって様々であり、統一見解はない。「共和」のように、古典中国語に用例があっても、日本人が新たに近代的概念・意味を加えて使用するようになった場合も和製漢語に含めることがある。たとえ純漢語であっても日本で何らかの意味変化をしているため、意味の拡張だけで和製漢語に認定することには慎重な立場もある。