白話(はくわ)とは、中国語における書き言葉の一種。唐代に生まれ、宋・元・明・清と確立されてきた口語に接近した書き言葉のことをいう。知識人が古典を基礎として作った書き言葉である文言に対し、白話は各時代において民間で話されている口語を反映させようとしており、大衆にも理解されるように工夫されている。 唐代の白話として挙げられるものに敦煌の変文がある。これは民衆に聞かせる意図で作られたものであるので多分に口語が取り入れられたが、いまだ口語を文章として表現する技巧が確立されておらず多分に文言的要素を含んでいた。また唐から宋にかけて流行した語録にも口語がふんだんに取り入れられたが、やはり口語を用いて表現できないものには文言が使われていた。 宋代になると都市において大衆文化が盛んになり、説話といわれる大衆向けの語り物が出し物として隆盛した。その台本を話本といい、大衆に聞かせ、読ませるために、より口語に接近して書く方法が確立された。またやがて話本をもとに小説が作られるようになり、これを白話小説と呼ぶ。

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  • 白話(はくわ)とは、中国語における書き言葉の一種。唐代に生まれ、宋・元・明・清と確立されてきた口語に接近した書き言葉のことをいう。知識人が古典を基礎として作った書き言葉である文言に対し、白話は各時代において民間で話されている口語を反映させようとしており、大衆にも理解されるように工夫されている。 唐代の白話として挙げられるものに敦煌の変文がある。これは民衆に聞かせる意図で作られたものであるので多分に口語が取り入れられたが、いまだ口語を文章として表現する技巧が確立されておらず多分に文言的要素を含んでいた。また唐から宋にかけて流行した語録にも口語がふんだんに取り入れられたが、やはり口語を用いて表現できないものには文言が使われていた。 宋代になると都市において大衆文化が盛んになり、説話といわれる大衆向けの語り物が出し物として隆盛した。その台本を話本といい、大衆に聞かせ、読ませるために、より口語に接近して書く方法が確立された。またやがて話本をもとに小説が作られるようになり、これを白話小説と呼ぶ。 (ja)
  • 白話(はくわ)とは、中国語における書き言葉の一種。唐代に生まれ、宋・元・明・清と確立されてきた口語に接近した書き言葉のことをいう。知識人が古典を基礎として作った書き言葉である文言に対し、白話は各時代において民間で話されている口語を反映させようとしており、大衆にも理解されるように工夫されている。 唐代の白話として挙げられるものに敦煌の変文がある。これは民衆に聞かせる意図で作られたものであるので多分に口語が取り入れられたが、いまだ口語を文章として表現する技巧が確立されておらず多分に文言的要素を含んでいた。また唐から宋にかけて流行した語録にも口語がふんだんに取り入れられたが、やはり口語を用いて表現できないものには文言が使われていた。 宋代になると都市において大衆文化が盛んになり、説話といわれる大衆向けの語り物が出し物として隆盛した。その台本を話本といい、大衆に聞かせ、読ませるために、より口語に接近して書く方法が確立された。またやがて話本をもとに小説が作られるようになり、これを白話小説と呼ぶ。 (ja)
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  • 白話(はくわ)とは、中国語における書き言葉の一種。唐代に生まれ、宋・元・明・清と確立されてきた口語に接近した書き言葉のことをいう。知識人が古典を基礎として作った書き言葉である文言に対し、白話は各時代において民間で話されている口語を反映させようとしており、大衆にも理解されるように工夫されている。 唐代の白話として挙げられるものに敦煌の変文がある。これは民衆に聞かせる意図で作られたものであるので多分に口語が取り入れられたが、いまだ口語を文章として表現する技巧が確立されておらず多分に文言的要素を含んでいた。また唐から宋にかけて流行した語録にも口語がふんだんに取り入れられたが、やはり口語を用いて表現できないものには文言が使われていた。 宋代になると都市において大衆文化が盛んになり、説話といわれる大衆向けの語り物が出し物として隆盛した。その台本を話本といい、大衆に聞かせ、読ませるために、より口語に接近して書く方法が確立された。またやがて話本をもとに小説が作られるようになり、これを白話小説と呼ぶ。 (ja)
  • 白話(はくわ)とは、中国語における書き言葉の一種。唐代に生まれ、宋・元・明・清と確立されてきた口語に接近した書き言葉のことをいう。知識人が古典を基礎として作った書き言葉である文言に対し、白話は各時代において民間で話されている口語を反映させようとしており、大衆にも理解されるように工夫されている。 唐代の白話として挙げられるものに敦煌の変文がある。これは民衆に聞かせる意図で作られたものであるので多分に口語が取り入れられたが、いまだ口語を文章として表現する技巧が確立されておらず多分に文言的要素を含んでいた。また唐から宋にかけて流行した語録にも口語がふんだんに取り入れられたが、やはり口語を用いて表現できないものには文言が使われていた。 宋代になると都市において大衆文化が盛んになり、説話といわれる大衆向けの語り物が出し物として隆盛した。その台本を話本といい、大衆に聞かせ、読ませるために、より口語に接近して書く方法が確立された。またやがて話本をもとに小説が作られるようになり、これを白話小説と呼ぶ。 (ja)
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  • 白話 (ja)
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