サラディン(ユースフ・イブン=アイユーブ・イブン=シャージー、アラビア語: يوسف بن أيوب بن شاذي Yusuf ibn Ayyub ibn Shadi、クルド語:Selaheddînê Eyûbî、1137年または1138年 - 1193年3月4日)は、12世紀から13世紀にかけてエジプト、シリア、イエメンなどの地域を支配したスンナ派のイスラーム王朝であるアイユーブ朝の創始者である。現イラク北部のティクリート出身で、アルメニアのクルド人一族の出自である。エジプトとシリアを支配し、エルサレム王国を1187年に破り、さらに第3回十字軍を破ったことから、イスラム世界の英雄とされる。