第3回十字軍(だい3かいじゅうじぐん、1182年 - 1192年)とは、下の3人の国王(フランス王フィリップ2世、イングランド王リチャード1世、ローマ皇帝フリードリヒ1世)により行われた聖地回復のための軍事遠征である。この遠征はことがきっかけで開催された遠征であり、遠征の主体が上述の3人の国王であったことから諸王の十字軍としても知られている。 この遠征はある程度成功したとみなされている。十字軍はアッコやといった重要な諸都市を再獲得し、サラディンがそれまでに征服した地域の大半を奪還することに成功したからだ。ただし、十字軍が最大の目標と掲げていた聖地エルサレムの奪還を成し遂げることはできなかった。 「聖地エルサレムの奪還」という最も重要な目標は結局成し遂げることができなかった。この壮大な目標は続く第4回十字軍を駆り立てることとなったが、エルサレム奪還はこれから40年ほどのちに行われる第6回十字軍まで成功することはなかった。もっとも、第6回十字軍遠征により奪還した聖地エルサレムもその後すぐに奪い返されることとなった。