爆薬(ばくやく英: High explosives、HE)は、爆発性の物質のうち、特に激しく爆発する物。一般には爆発によって生じる衝撃波が音速(秒速約340メートル)を超える物質を指す。このような爆発を特に爆轟と呼ぶ。広義には火薬類の一種であるが、法令上の扱いは一般の火薬とは異なる(後述)。 反応速度によって、低速のものと高速の物(一般にはこちらを爆薬と呼ぶ)に分けられることもあり、後者は約3–9キロメートル毎秒 (9,800–29,500 ft/s)の爆発速度で爆発する。たとえば、TNT(トリニトロトルエン)の爆発(燃焼)率は約5.8キロメートル毎秒 (19,000 ft/s)、導爆線は6.7キロメートル毎秒 (22,000 ft/s)、代表的なプラスチック爆薬のC-4は約8.5キロメートル毎秒 (28,000 ft/s)である。それらは通常、鉱業、爆破解体、軍事用途で使用される。 なお、英語で「高爆発物 High explosives」と表記するのは「低爆発物 Low explosive」との区分のためである。高爆発物(HE)が起こす爆発を爆轟と呼ぶのに対して、低爆発物(LE)の爆発は爆燃(deflagrates)と呼ぶ。

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  • 爆薬(ばくやく英: High explosives、HE)は、爆発性の物質のうち、特に激しく爆発する物。一般には爆発によって生じる衝撃波が音速(秒速約340メートル)を超える物質を指す。このような爆発を特に爆轟と呼ぶ。広義には火薬類の一種であるが、法令上の扱いは一般の火薬とは異なる(後述)。 反応速度によって、低速のものと高速の物(一般にはこちらを爆薬と呼ぶ)に分けられることもあり、後者は約3–9キロメートル毎秒 (9,800–29,500 ft/s)の爆発速度で爆発する。たとえば、TNT(トリニトロトルエン)の爆発(燃焼)率は約5.8キロメートル毎秒 (19,000 ft/s)、導爆線は6.7キロメートル毎秒 (22,000 ft/s)、代表的なプラスチック爆薬のC-4は約8.5キロメートル毎秒 (28,000 ft/s)である。それらは通常、鉱業、爆破解体、軍事用途で使用される。 なお、英語で「高爆発物 High explosives」と表記するのは「低爆発物 Low explosive」との区分のためである。高爆発物(HE)が起こす爆発を爆轟と呼ぶのに対して、低爆発物(LE)の爆発は爆燃(deflagrates)と呼ぶ。 日本の火薬類取締法では、「火薬類」を、「破壊的爆発の用途に供せられる爆薬」と「(黒色火薬と無煙火薬およびそれら)と同等に推進的爆発の用途に供せられる火薬」に大きく分けており、概ねHEとLEがそれぞれに対応する。 無数の爆薬が化学的に合成可能だが、商業的および軍事的に重要なものには、NG(ニトログリセリン) 、 TNT(トリニトロトルエン) 、TNX(トリニトロメタキシレン)、 RDX(トリメチレントリニトロアミン) 、 HMX(シクロテトラメチレンテトラニトラミン) 、 PETN(ペンスリット) 、 TATB(トリアミノトリニトロベンゼン) 、HNS(ヘキサニトロスチルベン)などがある。 (ja)
  • 爆薬(ばくやく英: High explosives、HE)は、爆発性の物質のうち、特に激しく爆発する物。一般には爆発によって生じる衝撃波が音速(秒速約340メートル)を超える物質を指す。このような爆発を特に爆轟と呼ぶ。広義には火薬類の一種であるが、法令上の扱いは一般の火薬とは異なる(後述)。 反応速度によって、低速のものと高速の物(一般にはこちらを爆薬と呼ぶ)に分けられることもあり、後者は約3–9キロメートル毎秒 (9,800–29,500 ft/s)の爆発速度で爆発する。たとえば、TNT(トリニトロトルエン)の爆発(燃焼)率は約5.8キロメートル毎秒 (19,000 ft/s)、導爆線は6.7キロメートル毎秒 (22,000 ft/s)、代表的なプラスチック爆薬のC-4は約8.5キロメートル毎秒 (28,000 ft/s)である。それらは通常、鉱業、爆破解体、軍事用途で使用される。 なお、英語で「高爆発物 High explosives」と表記するのは「低爆発物 Low explosive」との区分のためである。高爆発物(HE)が起こす爆発を爆轟と呼ぶのに対して、低爆発物(LE)の爆発は爆燃(deflagrates)と呼ぶ。 日本の火薬類取締法では、「火薬類」を、「破壊的爆発の用途に供せられる爆薬」と「(黒色火薬と無煙火薬およびそれら)と同等に推進的爆発の用途に供せられる火薬」に大きく分けており、概ねHEとLEがそれぞれに対応する。 無数の爆薬が化学的に合成可能だが、商業的および軍事的に重要なものには、NG(ニトログリセリン) 、 TNT(トリニトロトルエン) 、TNX(トリニトロメタキシレン)、 RDX(トリメチレントリニトロアミン) 、 HMX(シクロテトラメチレンテトラニトラミン) 、 PETN(ペンスリット) 、 TATB(トリアミノトリニトロベンゼン) 、HNS(ヘキサニトロスチルベン)などがある。 (ja)
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  • 爆薬(ばくやく英: High explosives、HE)は、爆発性の物質のうち、特に激しく爆発する物。一般には爆発によって生じる衝撃波が音速(秒速約340メートル)を超える物質を指す。このような爆発を特に爆轟と呼ぶ。広義には火薬類の一種であるが、法令上の扱いは一般の火薬とは異なる(後述)。 反応速度によって、低速のものと高速の物(一般にはこちらを爆薬と呼ぶ)に分けられることもあり、後者は約3–9キロメートル毎秒 (9,800–29,500 ft/s)の爆発速度で爆発する。たとえば、TNT(トリニトロトルエン)の爆発(燃焼)率は約5.8キロメートル毎秒 (19,000 ft/s)、導爆線は6.7キロメートル毎秒 (22,000 ft/s)、代表的なプラスチック爆薬のC-4は約8.5キロメートル毎秒 (28,000 ft/s)である。それらは通常、鉱業、爆破解体、軍事用途で使用される。 なお、英語で「高爆発物 High explosives」と表記するのは「低爆発物 Low explosive」との区分のためである。高爆発物(HE)が起こす爆発を爆轟と呼ぶのに対して、低爆発物(LE)の爆発は爆燃(deflagrates)と呼ぶ。 (ja)
  • 爆薬(ばくやく英: High explosives、HE)は、爆発性の物質のうち、特に激しく爆発する物。一般には爆発によって生じる衝撃波が音速(秒速約340メートル)を超える物質を指す。このような爆発を特に爆轟と呼ぶ。広義には火薬類の一種であるが、法令上の扱いは一般の火薬とは異なる(後述)。 反応速度によって、低速のものと高速の物(一般にはこちらを爆薬と呼ぶ)に分けられることもあり、後者は約3–9キロメートル毎秒 (9,800–29,500 ft/s)の爆発速度で爆発する。たとえば、TNT(トリニトロトルエン)の爆発(燃焼)率は約5.8キロメートル毎秒 (19,000 ft/s)、導爆線は6.7キロメートル毎秒 (22,000 ft/s)、代表的なプラスチック爆薬のC-4は約8.5キロメートル毎秒 (28,000 ft/s)である。それらは通常、鉱業、爆破解体、軍事用途で使用される。 なお、英語で「高爆発物 High explosives」と表記するのは「低爆発物 Low explosive」との区分のためである。高爆発物(HE)が起こす爆発を爆轟と呼ぶのに対して、低爆発物(LE)の爆発は爆燃(deflagrates)と呼ぶ。 (ja)
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