デトネーション(detonation)は日本語に直訳すると爆轟のことである。デトネーションは気体中もしくは固体中を超音速で伝播する衝撃波により、衝撃波背後で高速な発熱反応が進展し、反応により発生するエネルギーにより衝撃波が自己維持される現象・系である。 また、内燃レシプロ機関の(圧縮後期および)燃焼や膨張の段階において発生する異常燃焼現象が、以前は詳細に解っておらず、デトネーションとして総称されたりもしていたという歴史的事情から、専門的な論文等以外では今日でも総称的に(あるいは混同して)この語が使われることがある。この記事では内燃レシプロ機関の異常燃焼一般についても扱う。