防共協定(ぼうきょうきょうてい、ドイツ語: Antikominternpakt)は、1936年(昭和11年)11月25日に日本とドイツの間で調印された、国際共産主義運動を指導するコミンテルンに対抗する共同防衛をうたった条約。正文である日本語における条約名は共産「インターナショナル」ニ対スル協定(きょうさん「インターナショナル」ニたいスルきょうてい)。同じく正文であるドイツ語条約名はAbkommen gegen die Kommunistische Internationale。 締結当初は二国間協定である日独防共協定(にちどくぼうきょうきょうてい)と呼ばれ、1937年(昭和12年)11月にイタリアが原署名国として加盟し、日独伊防共協定(にちどくいぼうきょうきょうてい)と呼ばれる三国協定となり、1939年(昭和14年)にはハンガリーと満州国、スペインが参加したことによって6カ国による協定となった。 しかし、同年8月23日締結の独ソ不可侵条約によって事実上の空文となった。その後、1941年(昭和16年)5月の独ソ戦開始により反共という概念が再び利用され、11月25日には本協定の改定が実施されるとともに、ブルガリア王国、ルーマニア王国、デンマーク、スロバキア、クロアチア独立国、フィンランド、中華民国南京政府(汪兆銘政権)が加盟している。1945年5月のドイツの降伏によって事実上失効した。

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  • 防共協定(ぼうきょうきょうてい、ドイツ語: Antikominternpakt)は、1936年(昭和11年)11月25日に日本とドイツの間で調印された、国際共産主義運動を指導するコミンテルンに対抗する共同防衛をうたった条約。正文である日本語における条約名は共産「インターナショナル」ニ対スル協定(きょうさん「インターナショナル」ニたいスルきょうてい)。同じく正文であるドイツ語条約名はAbkommen gegen die Kommunistische Internationale。 締結当初は二国間協定である日独防共協定(にちどくぼうきょうきょうてい)と呼ばれ、1937年(昭和12年)11月にイタリアが原署名国として加盟し、日独伊防共協定(にちどくいぼうきょうきょうてい)と呼ばれる三国協定となり、1939年(昭和14年)にはハンガリーと満州国、スペインが参加したことによって6カ国による協定となった。 しかし、同年8月23日締結の独ソ不可侵条約によって事実上の空文となった。その後、1941年(昭和16年)5月の独ソ戦開始により反共という概念が再び利用され、11月25日には本協定の改定が実施されるとともに、ブルガリア王国、ルーマニア王国、デンマーク、スロバキア、クロアチア独立国、フィンランド、中華民国南京政府(汪兆銘政権)が加盟している。1945年5月のドイツの降伏によって事実上失効した。 (ja)
  • 防共協定(ぼうきょうきょうてい、ドイツ語: Antikominternpakt)は、1936年(昭和11年)11月25日に日本とドイツの間で調印された、国際共産主義運動を指導するコミンテルンに対抗する共同防衛をうたった条約。正文である日本語における条約名は共産「インターナショナル」ニ対スル協定(きょうさん「インターナショナル」ニたいスルきょうてい)。同じく正文であるドイツ語条約名はAbkommen gegen die Kommunistische Internationale。 締結当初は二国間協定である日独防共協定(にちどくぼうきょうきょうてい)と呼ばれ、1937年(昭和12年)11月にイタリアが原署名国として加盟し、日独伊防共協定(にちどくいぼうきょうきょうてい)と呼ばれる三国協定となり、1939年(昭和14年)にはハンガリーと満州国、スペインが参加したことによって6カ国による協定となった。 しかし、同年8月23日締結の独ソ不可侵条約によって事実上の空文となった。その後、1941年(昭和16年)5月の独ソ戦開始により反共という概念が再び利用され、11月25日には本協定の改定が実施されるとともに、ブルガリア王国、ルーマニア王国、デンマーク、スロバキア、クロアチア独立国、フィンランド、中華民国南京政府(汪兆銘政権)が加盟している。1945年5月のドイツの降伏によって事実上失効した。 (ja)
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  • 日独防共協定の日本語原本 (ja)
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  • 昭和11年条約第8号 (ja)
  • 昭和12年条約第16号 (ja)
  • 昭和14年条約第1号 (ja)
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  • ドイツ、日本、イタリア、満州国、ハンガリー、スペイン (ja)
  • ドイツ、日本、イタリア、満州国、ハンガリー、スペイン、ブルガリア、ルーマニア、デンマーク、スロバキア、クロアチア、フィンランド、中華民国南京政府 (ja)
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  • 日本語、ドイツ語、イタリア語、ハンガリー語 (ja)
  • 日本語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語 (ja)
  • 日本語、ドイツ語、イタリア語 (ja)
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  • 日独伊三国防共協定、日独伊防共協定 (ja)
  • 日独防共協定 (ja)
  • 日独伊三国防共協定、日独伊防共協定 (ja)
  • 日独防共協定 (ja)
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  • ハンガリー国ノ共産「インターナショナル」ニ対スル協定参加ニ関スル議定書 (ja)
  • 西班牙国ノ共産「インターナショナル」ニ対スル協定参加ニ関スル議定書 (ja)
  • 共産「インターナショナル」ニ対スル協定ノ効力延長ニ関スル議定書 (ja)
  • 共産「インターナショナル」ニ対スル協定及附属議定書 (ja)
  • 日本国独逸国間ニ締結セラレタル共産「インターナショナル」ニ対スル協定ヘノ伊太利国ノ参加ニ関スル議定書 (ja)
  • 満洲国ノ共産「インターナショナル」ニ対スル協定参加ニ関スル議定書 (ja)
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  • 西班牙国ノ共産「インターナショナル」ニ対スル協定参加ニ関スル議定書 (ja)
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  • 防共協定(ぼうきょうきょうてい、ドイツ語: Antikominternpakt)は、1936年(昭和11年)11月25日に日本とドイツの間で調印された、国際共産主義運動を指導するコミンテルンに対抗する共同防衛をうたった条約。正文である日本語における条約名は共産「インターナショナル」ニ対スル協定(きょうさん「インターナショナル」ニたいスルきょうてい)。同じく正文であるドイツ語条約名はAbkommen gegen die Kommunistische Internationale。 締結当初は二国間協定である日独防共協定(にちどくぼうきょうきょうてい)と呼ばれ、1937年(昭和12年)11月にイタリアが原署名国として加盟し、日独伊防共協定(にちどくいぼうきょうきょうてい)と呼ばれる三国協定となり、1939年(昭和14年)にはハンガリーと満州国、スペインが参加したことによって6カ国による協定となった。 しかし、同年8月23日締結の独ソ不可侵条約によって事実上の空文となった。その後、1941年(昭和16年)5月の独ソ戦開始により反共という概念が再び利用され、11月25日には本協定の改定が実施されるとともに、ブルガリア王国、ルーマニア王国、デンマーク、スロバキア、クロアチア独立国、フィンランド、中華民国南京政府(汪兆銘政権)が加盟している。1945年5月のドイツの降伏によって事実上失効した。 (ja)
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  • 防共協定 (ja)
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