語族(ごぞく、英: Language family)とは、比較言語学において、ある言語(祖語)とそこから派生した全ての言語を含む単系統群のうち、他の単系統群に包含されることが認められていないものを指す。 なお、日本語圏では、語族の下位群を語派、語派の下位群を語群と呼ぶことがある。例えば、英語・ドイツ語・オランダ語といった西ゲルマン語群は、北ゲルマン語群や東ゲルマン語群と共にゲルマン語派を成すが、さらにゲルマン語派はイタリック語派やインド・イラン語派などと共にインド・ヨーロッパ語族に含まれる。 同系統と証明されていない言語群をまとめて呼ぶときは「~諸語」という(例:アルタイ諸語、アメリカ・インディアン諸語、カフカス諸語)。ただし、語族か語派か語群かを問題にしないときも単に「~諸語」と言うことがある。また複数の語族をまとめた大語族も存在するが、仮説段階であり同系と証明されてはいない。したがって、比較言語学において語族とは同系統と証明されている最上位の言語グループと定義される。 語族は民族(共同体)を指すのではなく、言語を系統学的に分類する概念であるが、民族を分類する場合にも言語の分類(語族、語派)が基準にされることが多い。(例:テュルク系民族、ウラル系民族)

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  • 語族(ごぞく、英: Language family)とは、比較言語学において、ある言語(祖語)とそこから派生した全ての言語を含む単系統群のうち、他の単系統群に包含されることが認められていないものを指す。 なお、日本語圏では、語族の下位群を語派、語派の下位群を語群と呼ぶことがある。例えば、英語・ドイツ語・オランダ語といった西ゲルマン語群は、北ゲルマン語群や東ゲルマン語群と共にゲルマン語派を成すが、さらにゲルマン語派はイタリック語派やインド・イラン語派などと共にインド・ヨーロッパ語族に含まれる。 同系統と証明されていない言語群をまとめて呼ぶときは「~諸語」という(例:アルタイ諸語、アメリカ・インディアン諸語、カフカス諸語)。ただし、語族か語派か語群かを問題にしないときも単に「~諸語」と言うことがある。また複数の語族をまとめた大語族も存在するが、仮説段階であり同系と証明されてはいない。したがって、比較言語学において語族とは同系統と証明されている最上位の言語グループと定義される。 語族は民族(共同体)を指すのではなく、言語を系統学的に分類する概念であるが、民族を分類する場合にも言語の分類(語族、語派)が基準にされることが多い。(例:テュルク系民族、ウラル系民族) (ja)
  • 語族(ごぞく、英: Language family)とは、比較言語学において、ある言語(祖語)とそこから派生した全ての言語を含む単系統群のうち、他の単系統群に包含されることが認められていないものを指す。 なお、日本語圏では、語族の下位群を語派、語派の下位群を語群と呼ぶことがある。例えば、英語・ドイツ語・オランダ語といった西ゲルマン語群は、北ゲルマン語群や東ゲルマン語群と共にゲルマン語派を成すが、さらにゲルマン語派はイタリック語派やインド・イラン語派などと共にインド・ヨーロッパ語族に含まれる。 同系統と証明されていない言語群をまとめて呼ぶときは「~諸語」という(例:アルタイ諸語、アメリカ・インディアン諸語、カフカス諸語)。ただし、語族か語派か語群かを問題にしないときも単に「~諸語」と言うことがある。また複数の語族をまとめた大語族も存在するが、仮説段階であり同系と証明されてはいない。したがって、比較言語学において語族とは同系統と証明されている最上位の言語グループと定義される。 語族は民族(共同体)を指すのではなく、言語を系統学的に分類する概念であるが、民族を分類する場合にも言語の分類(語族、語派)が基準にされることが多い。(例:テュルク系民族、ウラル系民族) (ja)
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  • 語族(ごぞく、英: Language family)とは、比較言語学において、ある言語(祖語)とそこから派生した全ての言語を含む単系統群のうち、他の単系統群に包含されることが認められていないものを指す。 なお、日本語圏では、語族の下位群を語派、語派の下位群を語群と呼ぶことがある。例えば、英語・ドイツ語・オランダ語といった西ゲルマン語群は、北ゲルマン語群や東ゲルマン語群と共にゲルマン語派を成すが、さらにゲルマン語派はイタリック語派やインド・イラン語派などと共にインド・ヨーロッパ語族に含まれる。 同系統と証明されていない言語群をまとめて呼ぶときは「~諸語」という(例:アルタイ諸語、アメリカ・インディアン諸語、カフカス諸語)。ただし、語族か語派か語群かを問題にしないときも単に「~諸語」と言うことがある。また複数の語族をまとめた大語族も存在するが、仮説段階であり同系と証明されてはいない。したがって、比較言語学において語族とは同系統と証明されている最上位の言語グループと定義される。 語族は民族(共同体)を指すのではなく、言語を系統学的に分類する概念であるが、民族を分類する場合にも言語の分類(語族、語派)が基準にされることが多い。(例:テュルク系民族、ウラル系民族) (ja)
  • 語族(ごぞく、英: Language family)とは、比較言語学において、ある言語(祖語)とそこから派生した全ての言語を含む単系統群のうち、他の単系統群に包含されることが認められていないものを指す。 なお、日本語圏では、語族の下位群を語派、語派の下位群を語群と呼ぶことがある。例えば、英語・ドイツ語・オランダ語といった西ゲルマン語群は、北ゲルマン語群や東ゲルマン語群と共にゲルマン語派を成すが、さらにゲルマン語派はイタリック語派やインド・イラン語派などと共にインド・ヨーロッパ語族に含まれる。 同系統と証明されていない言語群をまとめて呼ぶときは「~諸語」という(例:アルタイ諸語、アメリカ・インディアン諸語、カフカス諸語)。ただし、語族か語派か語群かを問題にしないときも単に「~諸語」と言うことがある。また複数の語族をまとめた大語族も存在するが、仮説段階であり同系と証明されてはいない。したがって、比較言語学において語族とは同系統と証明されている最上位の言語グループと定義される。 語族は民族(共同体)を指すのではなく、言語を系統学的に分類する概念であるが、民族を分類する場合にも言語の分類(語族、語派)が基準にされることが多い。(例:テュルク系民族、ウラル系民族) (ja)
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