この記事では言語を現存する最古の書記記録の年代順にリストする。記録は完全な文を含むもののみを認める。未解読文字は記録として認めずリストに含まない。また単なる単語あるいは人名などが記録されていたとしてもその言語の記録としては認めない。 ある書記記録は口頭伝承の反映や失われた古い記録の複製などによってその言語のさらに昔の段階を表していることがあるが、ここでは現存する記録の年代のみを扱う。例として古事記に記載される内容はさらに古い書物の内容を含んでいる可能性があるが、日本語が最初に記録された年代としては現存する最古の資料である古事記の成立時期(712年)を採用する。 ある古い言語から派生した新しい言語が最初に記録された時期は慣習的な時代区分によって決定する。例えば古フランス語はラテン語から派生したがその変化は連続的であり、特定の年代を決めることは困難であるため、慣習的に842年のストラスブールの誓いを古フランス語の最古の記録と定める。同様にデンマーク語とスウェーデン語は共に12世紀に古東ノルド語から派生したとし、ノルウェー語は1300年前後に古西ノルド語から成立したとする。