紫電改(しでんかい)は、太平洋戦争期における大日本帝国海軍の戦闘機である。紫電(N1K1-J)の二一型以降が紫電改と呼称される。この項では紫電改と紫電をまとめて紹介する。 局地戦闘機紫電は、水上戦闘機「強風」を陸上戦闘機化したもので、紫電二一型は強風にちなんだ中翼配置の紫電を低翼に再設計した機体であり、紫電改は新機軸の設計(自動空戦フラップ、層流翼)が特徴であった。この機体は後述するように日本海軍、ひいては日本軍の戦闘機の中で最優秀の一つとされる。精鋭が集められた第三四三海軍航空隊の通称"剣部隊"に集中配備されたこともこの機体の名声が高まった要因と言える。 昭和19年4月7日第27号「航空機の名称」では「試製紫電改」は「試製紫電の機体改造及兵装強化せるもの」として定義づけられており、昭和20年4月11日海軍航空本部「海軍飛行機一覧表」における二一型以降(紫電改)は、「試製紫電改(二一型)」「試製紫電改甲(二一甲型)」「試製紫電改一(三一型)」「試製紫電改二」「試製紫電改三」「試製紫電改四」「試製紫電改五」が該当する。