神道の歴史(しんとうのれきし)では、日本の宗教である神道の歴史について概説する。 神道とは何か、どこまでの範囲を神道に含めるのか、といったことは専門家の間でも定説を見ておらず、神道の歴史がどこから始まるかについても定説は存在しない。神道学者の岡田莊司は、神道は弥生時代から古墳時代までにその「淵源」が完成したとした上で、体系的な「神道」の成立時期については、 1. * 7世紀に律令体制とともに成立したとする説(岡田莊司ら) 2. * 8-9世紀に朝廷において「神道」の自覚が生まれ成立したとする説(高取正男ら) 3. * 11-12世紀の院政期に地方に神道意識が浸透して成立したとする説(井上寛司ら) 4. * 15世紀に吉田神道の創始をもって成立したとする説(黒田俊雄ら) の、主として4説が存在するとしている。ここでは、特定の説に依拠しない立場に基づき、神道の淵源からその歴史を俯瞰する。