印相(いんそう、いんぞう、梵: mudrā)は、仏教において、手の指で様々な形を作り、仏・菩薩・諸尊の内証を標示することを指す。印(いん)、印契(いんげい)、密印、契印ともいう。修行者が本尊と渉入し融合するために、その本尊の印相を結ぶこともある。本来は仏教において印相に関する定まった軌則は無かったが、密教の発達に伴って相が定まり、意味が説かれるようになった。儀軌の成立した時代の違いや地方の別によって、印相には差異がある。