中編小説・中篇小説(ちゅうへんしょうせつ、英語: novella)は、文学形式の一つ。長編小説、短編小説に対して用いられる語であり、短編小説より長く長編小説ほど長くはない作品を指す。日本ではおおよそ原稿用紙100枚以上300枚未満の長さを指し、米国では例えばInternational Association of Professional Writers & Editorsが17,500文字から40,000文字までと定義している。ただし、公式な定義ではなく、『』誌では2021年10月の記事で「約2万から5万文字まで」としている。 芥川賞は短編のみならず、中編も対象としている。

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  • 中編小説・中篇小説(ちゅうへんしょうせつ、英語: novella)は、文学形式の一つ。長編小説、短編小説に対して用いられる語であり、短編小説より長く長編小説ほど長くはない作品を指す。日本ではおおよそ原稿用紙100枚以上300枚未満の長さを指し、米国では例えばInternational Association of Professional Writers & Editorsが17,500文字から40,000文字までと定義している。ただし、公式な定義ではなく、『』誌では2021年10月の記事で「約2万から5万文字まで」としている。 明確な基準がなく、長編小説や短編小説との境界線は曖昧である。一篇で1冊以上の分量となる場合はおおむね長編小説と呼ばれるが、これもレイアウトや文字サイズ、ページ数によって分量が大幅に変わるため、基準と呼べるほど確かなものではない。例えば村上春樹のデビュー作である『風の歌を聴け』は、分量的には中編であるが、単独で単行本化され、長編小説と扱われることもある。また、中公文庫で単独刊行されている北杜夫『少年』に至っては、むしろ短編と呼んでもおかしくない分量である。通常の字組みで200頁(原稿用紙350枚程度)であれば単独または短編1編を加え、フィルアップして単行本化されるケースが多いため、一つの境界線とも考えうるが、これを超えながら短編4つと組み合わせて単行本化された安東能明『出署せず』は、文庫解説で中篇と称されている。一方で、同作より若干短いが200頁は超えている横溝正史『本陣殺人事件』は、おおむね長編と呼ばれ続けている。 芥川賞は短編のみならず、中編も対象としている。 (ja)
  • 中編小説・中篇小説(ちゅうへんしょうせつ、英語: novella)は、文学形式の一つ。長編小説、短編小説に対して用いられる語であり、短編小説より長く長編小説ほど長くはない作品を指す。日本ではおおよそ原稿用紙100枚以上300枚未満の長さを指し、米国では例えばInternational Association of Professional Writers & Editorsが17,500文字から40,000文字までと定義している。ただし、公式な定義ではなく、『』誌では2021年10月の記事で「約2万から5万文字まで」としている。 明確な基準がなく、長編小説や短編小説との境界線は曖昧である。一篇で1冊以上の分量となる場合はおおむね長編小説と呼ばれるが、これもレイアウトや文字サイズ、ページ数によって分量が大幅に変わるため、基準と呼べるほど確かなものではない。例えば村上春樹のデビュー作である『風の歌を聴け』は、分量的には中編であるが、単独で単行本化され、長編小説と扱われることもある。また、中公文庫で単独刊行されている北杜夫『少年』に至っては、むしろ短編と呼んでもおかしくない分量である。通常の字組みで200頁(原稿用紙350枚程度)であれば単独または短編1編を加え、フィルアップして単行本化されるケースが多いため、一つの境界線とも考えうるが、これを超えながら短編4つと組み合わせて単行本化された安東能明『出署せず』は、文庫解説で中篇と称されている。一方で、同作より若干短いが200頁は超えている横溝正史『本陣殺人事件』は、おおむね長編と呼ばれ続けている。 芥川賞は短編のみならず、中編も対象としている。 (ja)
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  • 中編小説・中篇小説(ちゅうへんしょうせつ、英語: novella)は、文学形式の一つ。長編小説、短編小説に対して用いられる語であり、短編小説より長く長編小説ほど長くはない作品を指す。日本ではおおよそ原稿用紙100枚以上300枚未満の長さを指し、米国では例えばInternational Association of Professional Writers & Editorsが17,500文字から40,000文字までと定義している。ただし、公式な定義ではなく、『』誌では2021年10月の記事で「約2万から5万文字まで」としている。 芥川賞は短編のみならず、中編も対象としている。 (ja)
  • 中編小説・中篇小説(ちゅうへんしょうせつ、英語: novella)は、文学形式の一つ。長編小説、短編小説に対して用いられる語であり、短編小説より長く長編小説ほど長くはない作品を指す。日本ではおおよそ原稿用紙100枚以上300枚未満の長さを指し、米国では例えばInternational Association of Professional Writers & Editorsが17,500文字から40,000文字までと定義している。ただし、公式な定義ではなく、『』誌では2021年10月の記事で「約2万から5万文字まで」としている。 芥川賞は短編のみならず、中編も対象としている。 (ja)
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  • 中編小説 (ja)
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