エセン・ハーン(モンゴル語: Эсэн тайш хаан、Esen taishi khan、? - 1454年)は、オイラトの首長で、清朝皇帝以前の非チンギス・カン裔としては唯一ハーンに即位したモンゴル貴族(モンゴル帝国第29代(北元としては第15代)ハーン)。はじめエセン・タイシと称し、漢文史料では也先と表記される。 オイラトの最大版図を築き、1449年には明に侵攻して土木堡(現在の河北省張家口市懐来県)の地で明軍を破って皇帝・英宗正統帝を捕虜とした(土木の変)が、ハーンを称したことで部下の反乱によって滅ぼされた。