イスマーイール1世(ペルシア語: شاه اسماعیل; アゼルバイジャン語: Şah İsmayıl, 1487年7月17日 - 1524年5月23日)は、16世紀初頭にイランで成立したイスラム教シーア派の国家サファヴィー朝の建国者(在位:1501年 - 1524年)。イスマーイール1世の治世から、現在のイラン・イスラム共和国と周辺地域(アゼルバイジャン共和国とイラク共和国の一部)にシーア派の信仰が根付き始める。 即位後に、王(シャー)を地上における神の影と見なす古代ペルシアからの伝統にのっとり、「シャー・ハン・シャー(王の中の王)」の称号を名乗った。 また、イスマーイールはハターイー(Khatā'ī、アラビア語: خطائی、「罪人」の意)の筆名で多くの詩を作り、アゼルバイジャン語による文学の発展に大きく貢献した。