ラム酒(ラムしゅ)またはラム(英語: rum、フランス語: rhum、スペイン語: ron)とは、サトウキビの廃糖蜜または絞り汁を原料として作られる蒸留酒である。サトウキビに含まれるショ糖を酵母でアルコール発酵させてエタノールに変えた後、蒸留、熟成することで作られる。西インド諸島が原産地と考えられている。 英語では単にラム rumというが、日本語の音韻体系ではrとlの区別がなく、仔羊の肉を意味する「ラム」(英: lamb)などとカタカナ表記が同一になってしまい紛らわしいので、混同を招かないよう「ラム酒」という言い方も一般的である(当記事名も同様の理由で、また項目名の衝突を避けるためにも「ラム酒」となった)。なお、1928年の文献では「糖酒」という漢字だけの表記も掲載されていたことがあった。だが近年は「ラム酒」や「ラム」という表記が一般的である。以下、本文中では短く「ラム」と表記する。