大麻(たいま、cannabis)は、アサ(大麻草)の花冠、葉を乾燥または樹脂化、液体化させたもの。マリファナ(marijuana)とも。花から製造された(栽培種の花序からとった)ものをガンジャ(Ganja)、樹脂をハシシ(hashish)、チャラスと呼ぶ。吸引以外でも歴史としては古く、紀元前から用いられてきた。 含有される約60種類のカンナビノイド、特にテトラヒドロカンナビノール(THC)には薬理作用があり、その作用から抑制剤に分類されるが知覚変容の幻覚作用もある。効果としては幻覚剤とまではみなされなかったが、眠気を起こす作用、虚脱作用、興奮作用もあり、それらの目的としても用いられる。日本では大麻取締法における規制薬物だが、その扱いは国により異なる。嗜好品としてはウルグアイ、カナダ、米国の一部の州に限り合法である。医療大麻が認めている国は2021年時点で50カ国を超える。