ハーム・リダクション(英語: harm reduction)とは、個人が健康被害や危険をもたらす行動習慣(合法・違法を問わない)をただちにやめることができないとき、その行動に伴う害や危険をできるかぎり少なくすることを目的としてとられる、公衆衛生上の実践、指針、政策を指す。主に嗜癖・依存症に対するものを指し、直訳すれば「害 (harm) の低減 (reduction) 」となる。 かつてはハーム・ミニマイゼーション(英語: harm minimization)とも呼ばれたこともあるが(直訳では「害の最小化」)、現在はほとんどその言葉は使われず、日本語でも「ハーム・リダクション」の語をそのまま外来語表現として用いることが多い。