コーニス症候群(コーニスしょうこうぐん、Kounis syndrome)、クーニス症候群、またはアレルギー反応に伴う急性冠症候群(アレルギーはんのうにともなうきゅうせいかんしょうこうぐん、Allergic acute coronary syndrome)は、薬剤等に対するアレルギー反応や強い免疫反応によって引き起こされる急性冠症候群(心臓への血流低下に関連する胸痛等の症状)と定義されている。2017年の調査では、男性130名、女性45名の真正の症例が報告されている稀な症候群であるが、この疾患は一般的に見過ごされており、実際には遥かに有病率が高い事が疑われている。肥満細胞の活性化とその反応による炎症性サイトカインやその他の炎症性物質の放出により、やプラーク脱落により1本以上の動脈が塞がれる。 コーニス症候群は、冠動脈の痙攣や症状を引き起こす他の2つの原因、即ち、遥かに一般的で非アレルギー性の症候群である冠攣縮性狭心症や、冠動脈を取り囲む軟部組織である外膜および外膜周囲への好酸球の広範な浸潤によって引き起こされる極めて稀な疾患であるとは区別される。