黒神町(くろかみちょう)は、鹿児島県鹿児島市の町。旧大隅国大隅郡桜島郷黒神村、鹿児島郡東桜島村大字黒神。郵便番号は枦ノ木ケ谷は891-1501、その他は891-1401。人口は118人、世帯数は86世帯(2020年4月1日現在)。面積は16.5平方キロメートル。 鹿児島市の最東端、活火山である桜島の東部に位置しており、桜島の噴火による溶岩の流出や火山灰の降灰による埋没を数度経験している。大正大噴火の際には溶岩の流出によって瀬戸集落と瀬戸海峡が埋没したことにより島であった桜島は対岸の大隅半島と接続した。黒神集落には軽石や火山灰が約1.8メートルから2.2メートル程度降り積もった。 黒神集落にある腹五社神社の鳥居は「黒神埋没鳥居」として知られ、火山灰と軽石によって上部を残して埋没しており「噴火により埋没した鳥居, 門柱」として埋没した民家の門柱とともに鹿児島県の天然記念物に指定され、火山噴火の威力を後世に伝える史跡として現地保存されている。 黒神町は1950年(昭和25年)10月1日に東桜島村が鹿児島市に編入された際、それまでの大字黒神及び大字瀬戸の全域を以て新たに鹿児島市の町として設置された。本項では黒神町の一部となっている大字「瀬戸」(せと)についても述べる。